« オニノゲシ?ノボロギク? | トップページ | ハクセキレイ »

2006/02/12

オオイヌノフグリ

ホトケノザやノボロギクの花が咲いていた、田んぼの土手にオオイヌノフグリが、淡い青紫色の小さな花を咲かせていました。今まで、この小さな花は、単なる雑草として見過ごしていたのですが、「とし爺さん」のブログのオオイヌノフグリの記事に触発されて、”花の観察”を、午後の1時ごろから1時間ばかりしました。その、結果、このような小さな花でも、生命を次代に引き継ぐために、人間に負けず劣らずの知恵を働かしているのだなあということを実感し、大きな収穫となりました。

060211-0010-ohinunofuguri060211-0020-ohinunofuguri
......................................................................................................................................................

花の咲き始め:花の真ん中に雌しべが1本あり、2本の雄しべが雌しべの両脇に立ち、雄しべの先端の葯の袋が破れて花粉が一杯ついているのが見えます。この状態になったとき、蜜を集めにやってきたミツバチが花にとまると、花柄が細くて長いので、ミツバチの重みで、花がだらりとさがって下を向きます。そうするとミツバチはあわてて葯をつかみます。そのときもしミツバチがおなかに他のオオイヌノフグリの花粉をつけていれば、その花粉がこの花の雌しべにつき「他家受粉」が成功します。今の時期のように、ミツバチがいなくて、花粉の媒介をしてくれない場合はどうなるでしょうか? その、場合には、オオイヌノフグリはつぎのような手段を講ずるそうです。

060211-0030-ohinunofuguri060211-0040-ohinunofuguri
...............................................................................................................................................

写真左:咲いてからある程度時間が経った後の花粉は、指でちょっと触っただけでもポロポロとこぼれます。風で吹き飛ばされるほど微細な花粉ではありませんが、風に飛ばされて受粉する可能性も無きにしもあらずというところです。 写真右:最後の奥の手で、日が翳りだすと、両脇の雄シベが、左右から真ん中の雌しべを挟みこみます。こうすることにより、雄シベの花粉が雌しべにつき受粉が成立します。この場合には「自家受粉」ということになります

060211-0050-ohinunofuguri060211-0070-ohinunofuguri
..................................................................................................................................................

写真左:両脇の雄しべが、次第に湾曲して真ん中の雌しべを挟み込んだところ。 写真右:受粉が成立すると、花はお役目ゴメンで、もう他のミツバチが来てとまってもポロリと落ちるそうです。人の指先で軽く触れてもポロリと落ちました。落ちた花を見ると、この花は、一見、離弁花のように見えますが、花弁が基部で合着した合弁花であることが分かります。

メモ オオイヌノフグリ:ゴマノハグサ科クワガタソウ属。 原産地:ユウーラシア、アフリカ。 帰化植物。 花は摂氏15度以上で、日の当たっているときに咲き、1日花。

さらに詳しく知りたい方は、次のブログを参照してください。
http://toshi-jii.cocolog-nifty.com/hana/2006/02/post_bf66.html
http://boroboro.seesaa.net/article/1285280.html

|

« オニノゲシ?ノボロギク? | トップページ | ハクセキレイ »

」カテゴリの記事

コメント

オオイヌノフグリ大戦略!!
すごいですね~
本当に、雑草なんて一くくりには絶対出来ないですね。

投稿: kyara-mama | 2006/02/13 00:28

おはようございます。
オオイヌノフグリも帰化植物なんですね。
それにしても、生命の神秘というか、
花の世界は奥が深いですね。

投稿: どてかぼちゃ | 2006/02/13 05:23

kyara-mamaさん、お早うございます。
本当です。この可憐な花を見ると、立派な野草ですね。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/13 05:49

どてかぼちゃさん、お早うございます。
イヌフグリは日本在来種のようですが、オオイヌノフグリは明治時代に渡来した、比較的新しい帰化植物だそうです。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/13 06:06

春になると田んぼの近くの土手などが、この花で真っ青になることがありますね。
ほとけのざのピンク色とオオイヌノフグリのブルーでパッチワークのようになっているのを見るのは、子供の頃から大好きでした。
それにしても、こんな小さな花にも子孫を残すためのドラマがあるのですね・・・神秘的です。

投稿: misao | 2006/02/13 09:59

オオイヌノフグリ大好きです。
何気なく眺めていましたが
自然の摂理は凄いですね。

投稿: mico | 2006/02/13 10:21

オオイヌノフグリの小さな花の中で
すごいドラマがあるんですね。
まだ寒くて、枯れ野原ばかりで
あまり近所を歩き回ることもないのですが
これから暖かくなったら探してみようかなと思います。

投稿: minigarden | 2006/02/14 01:51

misaoさん、お早うございます。
何気なく、咲いているように見えた小さな花の一つ一つに、それぞれのドラマが展開されていることを、デギカメの目を通して知り、生命の不思議さに感動しました。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/14 11:40

micoさん、お早うございます。
普段、見慣れていたなと思う花でも、カメラを通して見るとまた、違った世界が見えてきますね。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/14 11:44

minigardenさん、お早うございます。
小学生の頃でしたか、これは犬のフグリに似ているよと教えられて、面白がって実のほうばかり注目していましたが、小さい花にもまた、物語があることを知りました。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/14 11:51

この花を見つけると春を感じます
南向きの斜面が青色で埋め尽くされるところを見てみたい

投稿: はぜのめ | 2006/02/17 23:14

はぜのめさん、ご訪問ありがとうございます。
暖かい日差しのある南向きの土手にこの花を見ながら寝転ぶと、本当に春が来たなと感じます。

投稿: ぴょんぴょん | 2006/02/18 21:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65909/8618928

この記事へのトラックバック一覧です: オオイヌノフグリ:

« オニノゲシ?ノボロギク? | トップページ | ハクセキレイ »