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2008/04/17

キジ「封禅の儀」続篇

先日(4月15日朝)、オスのキジが、小高いマウンドの登り、「縄張り宣言」と思しき鳴き声と羽ばたきを3度した写真と動画をUPしました。そのとき、オスのキジは、メスが居て、巣づくりがなされるであろう方向に向って、メスにアピールするために、鳴き声をあげて、羽ばたきしたのではなかろうかと、思いました。
ところが、今朝は、先日とは反対側の東北方向に向って立ち、高らかに2声をあげ、羽ばたきを3度も繰り返しました。キジさんは、先日やり残していた方向を覚えていたのでしょうか?
ビックリです、これと先日の分とあわせると、このキジさんは、東西南北四方に向って「縄張り宣言」の威令を発したことになります。恐れ入りました。キジさんの子育て期間中は、「キジ権」を犯さないよういたします。

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↑ 今朝は、前回とは反対の東北方向に向って立ちました。

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↑ 2声鳴いて大きく羽ばたきました。

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↑ 同様のアピールを、都合3回くり返して、山を降り、秘密の棲家へと帰っていきました。

↓ 動画風スライドショー:今朝の「縄張り宣言」で、キジさんの「封禅の儀」は滞りなく終わりました。

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コメント

キジの「封禅の儀」、堪能させていただきました。これだけ珍しい生態を野生の状態で写真に撮られたのは素晴らしいことですね。
封禅の儀と言うのが古代中国の皇帝の儀式だったことも始めて知りました。
歴史への造詣も深いですね。

投稿: taka | 2008/04/17 21:03

taka さん、お早うございます!
雉の行動、瑞祥動物の一つと言われるだけあって、見れば見るほど、考えさせられます。
前回、雄の雉の行動が古代中国の「封禅の儀」似ていると書きましたが、今回の、四方に向かっての縄張り宣言(?)は、また、古代中国の陰陽道に起源をもち、平安時代に宮中行事として取り入れられた「四方拝(四方節)」の行事にも似ていると思われます。が、このような儀式や行事に、雉の行為が似ているのではなく、そもそもの起源は、このような自然動物である雉の行動にヒントを得て、人間がこの行動に特定の意味付けをして儀式化したのではないかと夢想しています。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/04/18 06:05

おはようございます。
雄の雉の行動は縄張り宣言だったんですね。
「封禅の儀」いろいろ勉強になりました。
有り難うございます。

投稿: mico | 2008/04/18 08:55

mico さん、今日は!
キジが、写真の周辺のどこかに営巣することを決めたようです。しかし、この辺も都市化が進行し、キジさんも、生活圏を確保するのに必死のようです。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/04/18 13:01

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