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2008/08/15

アズキの花の受粉のカラクリ

前回(8月12日)、アズキ(大納言)の花と実の写真を掲載しましたが、その後、図鑑を読んだりして、花の構造に興味を持ち、わが家の菜園から花の咲いたアズキの1枝を切り取って家に持ち帰り、お花のお勉強をしました。そして、今まで、綺麗だなと漠然と眺めていたアズキの花が、不思議な仕掛けに満ちあふれていることを知りました。

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↑ アズキはマメ科アズキ属に属するが、マメ科の特徴は種子が鞘(or莢)に包まれていることと、殆どの花が旗弁、翼弁、竜骨弁よりなる「蝶形花」となっていることです。そして、アズキ類の特色は、蝶形花でも、花の真ん中の竜骨弁が左右大きさが異なって捻れており、旗弁も非対称となっていることである。

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↑ 花の雄しべと雌しべは、竜骨弁の大きい方に包まれて、その筒の中に入っている。


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↑ 開口部を覗くと、雌しべと雄しべが見られる。ここから、虫や蟻などが入ることができる。竜骨弁の筒の内部の基部には密の出るところがあるらしい。


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↑ 竜骨弁の小さい方の末端の突起部(角部)は閉ざされており、ここからは虫などは出入りできない。他方の開口部から入った虫は、ここにたどりついても外に出られず、元の入り口から出るしか方法はない。何故、そうなっているのでしょうか?

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↑ 旗弁、翼弁を取り除いて竜骨弁だけにしたとkろ。 突起部に虫(例えばハナバチ)などが止まった時、反対側の開口部がシーソーのように揺れ動いて、雌しべに雄しべの花粉がつくというが、まだそのように作動するのか確認していません。


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↑ 竜骨弁の基部はガク(顎)に包まれている(竜骨弁だけを取り出したところ)。内部は子房とそれに続く雌しべ(1本)、および、雄しべ(多数)がおさまっている。

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↑ 竜骨弁を取り除くと、雄しべと雌しべの束が出てくる。雌しべの付け根には子房がある。


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↑左:雌しべを取り囲んだ雄しべの束を根元から切り離すと、中から子房(豆の鞘)が現れる。 右:自然状態では、シベはかなり長く、鞘の先端についている。


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↑ 果実は日に日に大きくなって行きます。しかし、良く見ると、鞘の付け根あたりにアブラムシがいるのに気がつきました。殺虫剤で処理すべきか、その他の方法でうまい処理の仕方があるのか、できるだけ農薬は使いたくないので悩ましいところです。

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コメント

アズキの受粉 講義を受けているようで
大変勉強になりました。
見事なからくり 面白いですね。
アブラムシには 牛乳が良いそうです。
水を少し混ぜて 鉢物にスプレーします。
広い面積の場合はどうなんでしょう、
もっと効率よいものがあるかもしれませんね。

投稿: zucca | 2008/08/15 22:50

zucca さん、お早うございます。
お盆は、交通が混まないうちにと、13日にお墓参りを済ませました。
菜園も、日中は暑いので、作業は涼しい朝、夕だけです。
少し、時間ができたので、涼しい部屋で、夏休みの宿題’お花のお勉強’をしました。知らなかったことが沢山あり、興味が尽きませんでした。
お勉強の成果、見てくださり、有り難うございました。
アブラムシに牛乳、良いかも知れませんね。確かめて見ます。どうも有り難うございました。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/08/16 06:33

おおー、力作ですね。
ありがとうございます。

ヤブツルアズキの花もそっくりで、ワタシは「グチャーとしてるなあ」と
思ったきりでした。
そう言えば、作物の小豆はまだ撮影できていません。
ぴょんぴょんさんのとこまで、講義を聞きながら撮影に
行きたくなりましたよ(笑)。

投稿: はた衛門 | 2008/08/16 08:13

わぁ~小さな黄色の花、複雑な構造してるんですねぇ~
ビックリです。
お盆に伺った親戚の農家で、小豆の鞘が飾られていました。
お赤飯用の小豆で、今年始めて栽培したとのことでした。
ぴょんぴょんさんに見せていただいて黄色の花を知っていたので、話したところ・・・お赤飯用の小豆の花はピンク系らしいです(^^ゞ
ぴょんぴょんさんの小豆は「大納言」だったのですネ
種類によって花の色も違うなんて、勉強しました(^^ゞ
帰りに今年収穫した小豆(お赤飯用)を頂いてきました♪
この小豆が「ささげ」かどうかも確認せずに帰ってきたのが心残りですが・・・(^^ゞ

投稿: orenge | 2008/08/17 01:11

はた衛門 さん、今日は
日中の野外は暑いので熱中症を避けるという言い訳をつけて冷房の効いた部屋でお花のお勉強しました。
アズキの花が、こんなに興味ある花だとは知りませんでした。是非、ご検証ください。
講義→恐れ入りますcoldsweats01。たぶん”迷講義”でしょう。聴講有り難うございましたcoldsweats02
ヤブツルアズキはアズキのご先祖様のようですね。一度、お目にかかりたいと思っています。
花のことは、植物の専門家ではありませんので、誤謬もあるかと思いますので、よろしくお含みくださるようお願いします。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/08/17 12:34

orenge さん、今日は
アズキの花、意外と面白い構造をもつ花なのでびっくりしました。
アズキはいろいろな品種が作出されているようで、花色も黄色のほか、燈、白、ピンクなどいろいろあるようですね。お赤飯にはササゲも使われたりしていますが、ササゲもアズキによく似ていて、見分けるのに苦労しますね。
花を見ていると、食べ物にもまた関心が行くようになり思考が柔軟(早くいえばボケ防止happy01)になりますね。アズキをめぐっていろいろ健康のことも考えることができました。有り難いことです。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/08/17 12:55

わ~ぁ、複雑なお花だったのですね~。
マメ科のお花は、皆対称になっているかと思っていました。
特に、竜骨弁はユニークな形ですね。
丁寧に少しずつ解体してくださったので、お花の構造がよ~く分かりましたよ。
今まで、食べ物はお店に並んでいるだけで、お花も知りませんでした。ぴょんぴょんさんのところでいろいろ勉強になります。
楽しい講義をありがとうございました。

投稿: ジュリジュリ | 2008/08/21 18:49

ジュリジュリ さん、お早うございます。
私も、ここ10年ほどは、出来上がった羊羹やお菓子の餡などでのお付き合いばかりで、どんな花が咲いているか知りませんでした。
最近、ようやく暇ができ、小豆を手にして花を咲かせたところ、こんな花だったのかと感を新たにしました。
夏休みのお勉強に付き合っていただきましてありがとうございました。

投稿: ぴょんぴょん | 2008/08/22 10:05

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