オオイヌタデ:赤花・白花
「川辺の散歩道」脇の溝地にいつの間にかオオイヌタデが繁茂し、赤い花を咲かせ始めました。花穂だけ見ると、イヌタデとよく似ており紛らわしいが、オオイヌタデとイヌタデの間には、「托葉鞘」または「葉鞘」と呼ばれる部分に明瞭な違いが認められます。
↑ イヌタデに似ているが、一般的にオオイヌタデは花穂を垂れるのに対して、イヌタデは穂を垂れない。
↑ より明瞭な違いは、オオイヌタデの托葉鞘は無毛(上の写真参照)であるのに対し、イヌタデは托葉鞘と同じくらいの長さの剛毛が縁に付く(以上 2008/09/23 撮影)。
↑ 花びらに見えるものは、花弁ではなくガク(顎)で、花被と呼ばれる。
ガクが5裂し、5枚の花弁があるように見える。
| 固定リンク
「花」カテゴリの記事
- 赤いヒガンバナ(彼岸花)とナミアゲハ(2021.09.30)
- リコリス(夏水仙)が咲き出しました(2021/08/16 撮影)。(2021.08.17)
- 花便り・春から夏へ(1):ジャーマンアイリス[ドイツアヤメ](2021/05/19 記)(2021.05.19)
- 行く春を惜しむ(3): チューリップ・赤・白・黄色(2021.05.04)
- 行く春を惜しむ(2):ジンチョウゲ、ボケ、スノーフレーク、ハナニラ(2021.05.02)
「果実」カテゴリの記事
- ビワの実の初どり(2018.06.10)
- 万両、千両、十両の実が赤く色づきました。(2017.11.20)
- 味覚の秋の到来です!(2017.10.08)
- ブルーベリー(2017)第1回収穫(2017.08.11)
- スイカと雉とブルーベリー(2017.07.12)
「野草」カテゴリの記事
- 春の妖精カタクリ : 野川の花1(2018/03/24)(2018.04.03)
- 春が来た~(2): ヒメオドリコソウ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ(2018.03.19)
- 春が来た~(1): ハコベ、ナズナ、ホトケノザの花が咲きだしました。(2018.03.17)
- ホオズキが赤くなりました:回想・スイスの旅(2014.08.14)
- 妙高高原花見・鳥見行(3):ニリンソウ、オオタチツボスミレ、ウラシマソウ、ゼンマイ(2014.05.23)
コメント
アカマンマと呼んで、子供の頃から親しんできましたが、よく似たものがいろいろあるのですね。知りませんでした。
托葉鞘なるところをチェックするのですね。
写真が鮮明で、とても分かりやすいです。
今度見つけたときは、托葉鞘をじっくり観察してみます。
拡大鏡が必要かな?・・・
投稿: ジュリジュリ | 2008/09/29 11:10
ジュリジュリ さん、今日は。
私など、通常は花の形や色の違いを見て草花の種別を見分けるので、托葉鞘を見ることなど滅多にありませんね。
ですから、子供の頃は、オオイヌタデもイヌタデも区別せずに「アカマンマ」と呼んでいました。
でも、托葉鞘を見るとオオイヌタデとイヌタデでは明らかに形態が違うということが判りました。
托葉鞘は、小さくて判らないかと思いましたが、肉眼ではっきり見分けることができます。
投稿: ぴょんぴょん | 2008/09/29 11:57