サンシュユ
紅葉・赤い実シリーズが続きました。第5弾目はサンシュユ(山茱萸)です。サンシュユは、早春の若葉が出る前に黄色い花を咲かせ、よく目立ちます。そして秋になると、黄葉した木の間隠れにグミのような形をした赤い実をつけるので、これもよく目立ちます。
↑ 黄葉(紅葉)期を迎えたサンシュユ。艶々した葉が印象的です。実が赤く完熟する初冬には、来春のための花芽がしっかりとできています。
赤と緑と、それにちょっぴり黄色が混じった、えも言えぬ渋い色合いの紅葉です。
葉は対生で、幅5cm内外の長楕円形。縁には鋸歯が無く全円。
葉脈が丸く弧を描いて伸びており、よく目立つ。
↑ 果実は長径1.5cmほどの楕円体をした核果で、熟すと赤くなる。グミの実のように垂れ下がるがグミ(茱萸)の仲間ではない。果実は食べられる。また、江戸時代には果実を強壮剤として煎服したり、果実酒として服用したという。
↑ 冬芽には花芽と葉芽がありますが、この冬芽はふっくらと膨らんでいるので花芽と思われます。
サンシュユ:ミズキ科ミズキ属。 落葉小高木。 原産地:中国、朝鮮半島(江戸中期頃に渡来)
別名:ハルコガネ(バナ)、アキサンゴ。 中国名:野春桂。サンシュユは、漢名の「茱萸」を日本語読み(音読み→シュユ)に「山(サン)」を付け加えた合成語。
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コメント
サンシュユ花も実も楽しめて良いですね、
実生のサンシュユがありますが花は咲きそうにありません、
実生の木は花が咲くのに何年もかかりそうです。
投稿: mico | 2008/11/23 14:01
mico さん、今晩は
黄色い花を咲かせて、グミのような赤い実をつけるサンシュユ、名前がちょっと変わっているので、記憶に残りますね。
実生ですと、花が咲くまで、ちょっと長くからるでしょうね。何年かかるのかな~ 早く咲くといいですね。
投稿: ぴょんぴょん | 2008/11/24 18:08