イヌマキの果実
庭木でよく見かけるイヌマキですが、その果実にはなかなか出会えませんでした。そのはずです、イヌマキは雌雄異株で、実のなる雌株は雄株に比べて、はるかに数が少ないためです。
↑ イヌマキの果実。 胚珠を含む部分が膨らんで緑色の団子(果実)となります。熟すとこの緑色の果実の中に種子ができます。この緑色の団子状果実の基部にこれよりも大きい楕円体の膨らみがあり、果托(花托?あるいは花床)と呼ばれています。楕円体のふくらみ「果托」は、最初はクリーム色ですが、次第に黄色~赤~赤紫色へと変わっていきます。美味しいゼリービーンズのお菓子のようで、ちょっと食欲をそそわれます。
↑ 熟した赤い果托(花托?花床)は、少し松脂臭いが、甘味があり食べられる。
先端についている緑色の団子には種子があり、人は食べないが、野鳥は、赤い果托と緑色の果実を一緒に食べ、種子は糞とともに排泄するかリベットするようです。
↑ さらに熟すと、赤紫色になり、やがてこの’串団子’の部分が地上に落下するか、あるいは枝についたまま果托(花托?花床)の部分が萎びてきます。
↑ イヌマキの葉。葉は、針葉樹のように見えないが、これでも針葉樹です。
イヌマキ:マキ科マキ属。 常緑針葉高木。 原産地:日本(関東南部以西~九州・沖縄)、台湾、中国。
イヌマキの材は強い抗蟻性を有し、木造住宅の天敵であるシロアリに強いことから、高級木造住宅の建築材として利用されたりしている。
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コメント
イヌマキの実に出合えて良かったですね。
味見をして見ましたか?(笑う
投稿: mico | 2009/10/19 10:47
mico さん、今日は
mico さんに、背中を押されて、思い切ってたべてみましたよ~
甘味は控え目ですが、癖はなく食感はソフトで結構いけます。たべた後、カスがちょっと残りますが、グミのように種がないので、食べやすいですよ~
投稿: ぴょんぴょん | 2009/10/19 14:38
面白い実の形ですね、ホントお団子みたいです(^o^)丿
色もキレイで、ちょっとそそられますね。
実の試食は、食べられると分かっていてもちょっと勇気がいりますよね。
投稿: zucca | 2009/10/19 21:15
zucca さん、今晩は
赤く色づいたのを、試食してみました。
甘味控えめという感じで、味は思ったほど癖はなく、
何個でも食べられそうな感じでした。
投稿: ぴょんぴょん | 2009/10/20 19:21
(ヴィーナスのサロンにお寄りくださいましてありがとうございます。植物の事、いろいろと知りたいと思ってます。
宜しくおねがいいたします。
投稿: ヴィーナス | 2009/11/06 22:23