マンサク(黄花)の果実
マンサクは、春になると、他の植物に先駆けて「’真っ先に’花を咲かせる」と言うことから「先ず咲く」と呼ばれ、これが訛化して「マンサク」となったという。1月31日にUPしたマンサクの果実が大きく目立つようになりました。
↑ マンサクの果実(撮影 2011/08/18)。
よく見ると、果実の側面に鉤(フック)がついています。この鉤は、果実が未熟の時は柔らかいが、熟してくると鳥の爪のように固くなってくる。
動物などが通りかかったとき、その動物の体に、この鉤が引っ掛かかると、果実の殻が引っ張られて裂開し、中から種子が勢いよく飛び出す。
物言わぬ植物のマンサクさんですが、どうしてこういうことを思いついたのでしょうね。感心するばかりです。
この鉤の仕掛けは、なるべく親の木から離れたところに種子をはじき飛ばす引き金(トリガー)のような役目をしているように思えます。
↑ マンサクの新しい種子は、ぽたりと親の木のすぐそばに落ちて、限られた栄養分を親と奪いあいながら生きて行くよりは、遠く離れた新天地で、のびのびと力いっぱい生きて行く方が、新たな発展が期待されると考えたのでしょうか。
もし、そうだとすると、頼もしいですね。「青年よ、大志を抱け」と言っているようです。だから、私は花も好きですが、このマンサクの果実も大好きです。
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コメント
ぴょんぴょんさん、こんばんは!
先ず咲くが訛ってマンサク。
名前の由来を知ると
その特性も理解できますね。面白いです。
植物も子孫繁栄のため、ありとあらゆる進化をしているのが興味深く、
またコワイような気もします。
投稿: ☆yuki | 2011/08/19 19:42
☆yuki さん、今日は。
コメント有難うございます。
マンサク、面白い名前の花木ですね。
早春の、まだ何も花がない頃に、真っ先に花を咲かせてくれるので嬉しいです。
でも、最近は、早春に花を咲かせる花がいろいろと輸入されたりして、花の世界も様子が変わりましたね。
投稿: ぴょんぴょん | 2011/08/20 17:10