時ならぬ時期に鎮魂の花・シキミ(樒)が咲きました
近所にシキミ(樒)の木があります。暫くぶりの散歩で、ふと見ると、白い清楚な花を咲かせていました。
今日は2001年9月11日に、犠牲者約2600人を出した航空機によるニューヨーク世界貿易センタービル爆破事件の10周年に当たります。そして、日本では、今年の3月11日に未曾有の犠牲者を出した東日本大震災発生から今日で丁度半年経ち、各地で追悼式が行われました。
↑ シキミが花が静かに咲きました(撮影 2011/09/11)。
シキミは通常、春の3月頃に咲くのですが、 ニューヨーク世界貿易センタービル爆破事件及び東日本大震災により尊い命を失われた方々のご冥福を祈るかのように、今年は不思議にも春と秋、2度目も花を咲かせてくれました。
↑ シキミの若葉。シキミの樹皮や枝葉から線香や抹香がつくられて、墓前や仏前で焚かれます。
シキミは仏教と関わりが深い植物(常緑樹)で、寺院や墓地によく植えられたおり、花や枝葉が墓前や仏前に供えられます。
シキミは花、果実、葉枝、根茎の全木が有毒なので、その取り扱いについては注意を要します。なぜ、このような毒のあるものを仏事などに取り入れたのかについては明らかではありませんが、このシキミを利用することによって遺体を守る意味があったのではないかといわれています。
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