6月26日 天気:午前 晴れたり曇ったり/午後 曇り
午前;クライネシャイデック~ファルボーデンゼー~アイガーグレチャー ハイキング
グリンデルワルト(1027m)からJB登山電車に乗り、クライネシャイデック(2061m)で下車し、アイガーグレチャー(2320m)へのコースをとって、お花見をしながらハイキングをしました。
このお花見コースは、ローテンボーデン(2,815m)~リッフェルベルグ(2,582m) のハイキングコースの標高よりは、およそ500mくらい低い高度なので、花が咲くのもいくらか早いと思われたが、エーデルワイスはまだ咲いていませんでした。
しかし、この高山のお花畑でも、日本の花とは微妙に違う数々の花に会うことができて、アルプスの自然を満喫することができました。
スイスアルプス:青系の花

↑ コッホ・エンツィアン(リンドウ属)と思うのですが?
クライネシャイデック(2061m)~アイガーグレチャー(2320m)ハイキングコースで見かけたスイス・アルプス三大名花「コッホ・エンツィアン」。

↑ コッホ・エンツィアン(リンドウ属)
リンドウ属であることは確かであるが、ローテンボーデン(2,815m)~リッフェルベルグ(2,582m) のハイキングコースで出会った「コッホ・エンツィアン」(リッフェル湖畔で見た個体 )とは大分、花の形や花色が違います。
注:筆者は植物の専門家ではなく、スイスアルプスの植物について十分な知識を有しておりません。したがって、花の名前などについて、大きな間違をおかしている可能性も十分考えられます。もし、そのような間違にお氣付づきになりましたら、御叱正・御教示いただきたく存じす。以下の花についても同様お願い致します。

↑ ミオソティス・アルペストリス(Myosotis alpestris):ムラサキ科ワスレナグサ属 生育環境:標高1,600m-2,900m。 英名: Alpine foget-me-not.
注:日本ではノハラワスレナグサ、エゾムラサキあるいはこれらの種間交配種を「ワスレナグサ(忘れな草)」として園芸業者が販売しており、その「ワスレナグサ」に似ています。
スイスアルプス:赤系の花

↑ プリムラ・ファリノサ(Primura Farinosa):サクラソウ科サクラソウ属
生育環境:[ 参考→スイス・グラウビンデン州(セプティマー峠) 標高1800~2310m ]。

↑ 花弁が変形しているもの(左)や淡いピンクの花も見られました。
プリムラ・ファリノサ:5弁の離弁花のように見えるが、花冠は合弁で5深裂しており、それぞれ2浅列しているので、一見、サクラの花のように見える。
和名:ユキワリサクラ(雪割桜)、ユキワリソウ(雪割草)
わが青春の思い出の花「雪割桜」:第2次大戦・国破れて山河ありという時代でした。朝日新聞に石坂洋二郎執筆の青春小説「青い山脈」が連載され、私もその小説を夢中になって読んだ記憶がよみがえってきました。その小説が、映画化され、その映画主題歌「青い山脈」も、映画と同様にまた大ヒットしました。当時高校生であった私もこの歌を愛唱しましたが、その歌詞にある「雪割桜」は、見たこともなく、この桜は冬の雪が降るときに花を咲かす桜(チェリー)なのかなと思って思考が止まり、そのまま今日まで来てしまいした。今回、スイス・アルプスに咲く「プリムラ・ファリノサ」について調べた結果、「雪割桜」は「プリムラ・ファリノサ」の和名であることを知りました。この瞬間、私の頭脳のひらめきは一気に昔の青春代に熱唱した「青い山脈」の「雪割桜」へとたどりつきました。一般に日本で「雪割桜」と呼ばれてる植物は交配種で、本当の「雪割桜」はスイスなどの高山に咲いている「プリムラ・ファリノサ」に対する和名であることをこの年になって初めて知ったのです。己の早とちりと無知を恥じるとともに、改めて「雪割草」の画像を眺めて、’この花がそうだったのか’と、今は遠くに過ぎ去ってしまったあの青春時代が懐かしく思い出されました。
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