松之山温泉の山野草(2)
松之山探鳥会に参加し、探鳥をしながら、そこかしこに咲いていた山野草の花などの観察もできました。前回は松之山温泉の周辺の山野に見られた野草の花の紹介でしたが、今回は、温泉街より少し離れた松之山松口の北の丘陵にひろがる樹齢80年ほどの「美人林(びじんばやし)」と呼ばれているブナ林の周辺地域で見られた野草の花です。
「森の学校」キョロロ前の広場には大型車駐車場があり、松之山の探鳥会や山野草の観察などの参加者の集合場所としてよく使われます。
「美人林」に隣接する十日町市立里山科学館(赤く錆びた鉄鋼製の建物)です。「市民とともに地域の宝を研究し、その宝を展示・教育・体験・活動・里山保全・産業活性などへ活用し、今までにない地域づくりを目指す科学館です(平成24年度版松之山温泉新聞より)」
「日本一の昆虫屋」志賀卯助氏の世界の蝶コレクションなどがあります。入館料大人500円。小・中・高校生300円。
樹齢80年ほどの植林・管理されたブナ林で、木立の美しいことから「美人林(びじんばやし)」の愛称で呼ばれるようになりました。
森は、繁殖のため渡来した渡り鳥の営巣地となったり、あるいは渡りの途中の立寄り場所となったりして多くの種類の野鳥が身近に観察できるので、森林浴や山野草の観賞をしながら、探鳥することができます。ここでは美人林周辺で見られた草花をまとめて掲載します。
鐘形のピンク色をした可愛い花です。花の形が古代の銅鏡に似ているということから「イワカガミ」と名付けられたという。
↑ 1本立する茎の頂部に3枚の大きな葉をつけ、その中央に1個の花を咲かせる。
北国の代表的野草で、本州近畿以北、北海道に分布する。花の色は、白のほか、ピンク、紫、青色などが見られる。
↑ 一つの茎に花を2個咲かせます。ただし、2個同時に花を咲かせないで少しずれて花を咲かせます。従って、2個同時に綺麗に咲いたところを写真に収めるのは難しい。
名前は蝦夷(北海道)に見られる「エンゴサク(延胡索)」に由来する。地中の塊茎が漢方薬の「延胡索」に似ていることから名づけられたが、同属のキケマンと違い毒性は無く、食用にもなるという。
エゾエンゴサクと有毒のキケマンとの違いの判別は、キケマンは葉を千切ると不快臭がするのですぐ判ると言うが、良く知らない人は無暗に食べない方が無難でしょう。
地元で「マムシグサ」と呼ばれているテンナンショウの仲間です。
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