真壁のひなまつり
2月27日 茨城県桜川市の「真壁ひなまつり」に行き、街並みを散策しました。ひなまつりは3月3日まで開催されています。
帰路は筑波山麓の「梅林」に寄りました。梅林は早咲きの紅梅やロウバイなどが咲いていましたが、全体としては3分咲き程度でした。見頃は、3月中旬ころかと思われます。
↑ 古今雛: 内裏様(約100年前)
真壁は、江戸時代から明治・大正にかけて、この地方の文化・産業の中心地として栄え、盛隆を誇った商家の人達が次々と蔵や門を建てました(桜川市「真壁の登録文化財」パンフによる)。
↑ 江戸時代から昭和の時代までの雛を飾ってあるお家もありました。
↑ 昭和30年代の木目込雛人形(右)。
↑ 古今雛(約160年前)。
↑ 立派なお雛様です。真壁で最も名の知れた料亭のお雛様です。
↑ そして、れぞれのお家で大事に保存されているのに驚かされます。
↑ 造り酒屋さんのお家のお雛様です。お酒の徳利が並べられています。
↑ 少し変わった並べ方をした雛段です。
↑ 2階に飾ったお雛様(お人形)もありました。
↑ そして石の町、石屋さんのお雛様もありました。
↑ 真壁小学校の児童たちがつくった「つるし雛」(真壁伝承館に飾られていました)。
街中の人達がこぞってこのひなまつりを楽しみ、遠来の客をあたたかくもてなそうとしてくれる気持ちが伝わってきて嬉しく感じました。
今年のひなまつりでは、案内パンフによると207点の段飾り・御殿飾り・つるし雛などのお雛様が観賞できるようですが、とても全部は廻りきれませんでした。ですから、来年もまた来たいと思っています。
真壁の街並み
歴史ある真壁の街並みは、「ボランテアガイド」のIさんのご案内(予約制)を得て、効率よく見学をすることができました。
真壁の歴史、建物や門などの建築物の様式などについての詳しい説明があり、大変勉強になりました。ここに厚く御礼申し上げます。
↑ 猪瀬家の薬医門(江戸末期~明治初期)
↑ 土生都(はぶつ)家 高麗門(明治時代)
↑ 山中家 長屋門(明治初期)
↑ 鈴木家 表門(明治後期)
↑ 伊勢屋旅館 主屋(明治中期)
↑ 三輪家 主家(大正初期)
↑ 村井醸造 店舗(明治初期)、煙突(昭和初期)
東日本大震災で被害を受け、まだ完全に修復されていません。
↑ 塚本茶舗 脇蔵(明治中期)
もと飯塚家が「文庫蔵」として建てた蔵と土地を塚本家が昭和10年代に買い取った。蔵の窓のつくりが精巧・緻密で気密性がよく、紙が湿気を吸わず、かつ耐火性に強い造りとなっている。
↑ 潮田家 見世蔵(明治43年)
江戸時代から明治にかけて、呉服、荒物、雑貨の営みで業績を伸ばし、「関東の三越」と呼ばれるような店となった。現在はたばこ小売業その他を営む。
平成8年に登録文化財制度が成立し、この制度によって登録された家屋、蔵(土蔵、見世蔵)や門などの文化財が桜川市真壁地区(旧真壁町)には平成17年現在で104棟あります。
東日本大震災で大きな被害を受けてまだ修復中の棟もかなりありました。今年の案内パンフに47点の登録文化財が紹介されていました。
その歴史的建造物の全部は廻りきれませんでしたが、残りは、来年のひなまつりの時また訪ねて見たいとおもっています。手痛い震災を克服して、ここまで立派にひなまつり開催された関係者及び真壁の皆様のご努力に感謝いたします。
↑ トロッコと路線(石田金物店:下宿町)
文化財には登録されていないと思うのですが珍しい施設が目につきました。
奥の倉庫から重たい商品を店頭に運ぶために路線を敷きトロッコに積んで運んだとのことで、線路の中程に見られるトロッコは2008年に実用と観光を兼ねて新造されたものだそうです。
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