シモクレン(紫木蓮)、ハクモクレン(白木蓮)
ハクモクレン(白木蓮)の花がそろそろ終わりとなり、代わってシモクレン(紫木蓮)の花が咲きだしました。
↑ シモクレン(撮影 2014/04/11 つくば市内)。
モクレン(木蓮)には、シモクレン(紫木蓮)とハクモクレン(白木蓮)があるが、たんにモクレンと呼んだ場合にはシモクレンを指します。
↑ 花が紫色なので「紫木蓮」と呼ばれるようになった。
花弁の外側は濃い赤紫色で内側は淡紫~白色。ハクモクレンは花が全開するのに対してシモクレンは花が半開き程度で満開となる。
↑ ハクモクレンは見上げるような大木となるが、シモクレンは低木でそれほど高く伸びないので花が見やすい。
↑ ハクモクレンはそろそろ終わりです(撮影 2014/04/11 K小学校校庭)。
↑ 花の色はよく見ると、純白ではなく僅かに黄味を帯びており、先に咲いた花は花弁が落ちてしまい、緑色の新芽が出ています。
今まで、ハクモクレンの花は純白であると思いこんでいたのですが、夏目漱石の「草枕」に、ハクモクレンの花は「あたたか味のある淡黄」であるとの記述があることを知り、よく眺めたらそのとうりでした。漱石の植物学者のごとき観察眼の鋭さに敬服しました。
↑ 見上げるような大木となったハクモクレン(撮影 2014/03/31 つくば市内)。
「見上げると頭の上は枝である。枝の上もまた枝である。・・・中略・・・花の色は無論純白ではない。・・・中略・・・極度の白さをわざと避けて、あたたか味のある淡黄に、奥ゆかしくも自らを卑下している。余は石畳の上に立って、このおとなしい花が累々とどこまでも空に蔓る様を見上げてしばらく茫然としていた。・・・・」 夏目漱石 「草枕」より。
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コメント
先般も掲載された木ですね。迫力ありますね!
おとなしい花だなんて漱石は何を感じたんでしょう。
私はこの花ほどエネルギッシュな花は珍しいと思いますが。でも花にみとれて呆然としてしまうところは私も大文豪と同じかもしれません(^.^;)
投稿: takacci | 2014/04/11 19:46
takacci さん、今晩は!
御来訪&コメント有難うございました。
ハクモクレンの大木に咲く花、近づくと全体像がつかめづ私も、遠くから茫然と眺めるばかりでした。
投稿: ぴょんぴょん | 2014/04/12 23:09