カテゴリー「花木」の記事

2018/04/04

金色の首飾りキブシの花: 野川の花2(2018/03/24)

公園の武蔵野の面影をとどめた林は、春の芽吹きの時期をむかえていました。梢の若葉の緑は、まだ疎らで物静かでしたが、その中で、黄色い花をつけた木が遠目に見られました。

散策路の柵で、花には近づいて見ることはできませんでしたが、キブシ(木五倍子)の花であることが判りました。

この花も、カタクリと同様に、懐かしい思い出のある花(2006年3月22に当ブログに掲載)、個体、花ともに異なるが、12年ぶりに、元気で花を咲かせているキブシに会えて嬉しくなりました。

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↑ キブシ(木五倍子): キブシ科キブシ属 落葉低木 (2018/03/24 野川公園自然観察園) 

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↑ 雌雄異株であるが、遠目ではその判別は難しい。

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↑ 果実(液果)は直径8mm程度の楕円形で熟すと黄色味を帯び、かつてはブシ(五倍子)の代用の染料として使われていたという。今はどうなっているのでしょうか。秋の実が熟す頃、もう一度訪ねたいと思っています。

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2018/03/20

ユキヤナギとアケビの花が咲き出しました!

今日は関東地方をはじめ各地で寒の戻りとなり、北海道では雪の降ったところもあったようです。

当地では、つめたい小雨が降る寒いお天気となりましたが、先日の暖かいお天気で、ユキヤナギ(雪柳)とミツバアケビ(三葉通草、三葉木通)が咲き出し、寒さの中で頑張っています。

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↑ 3月17日  ユキヤナギ(雪柳)が咲き出しました。

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↑ ユキヤナギ : バラ科シモツケ属 落葉低木 別名:コゴメバナ(小米花)。

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↑ 3月19日 純白の花色が目に沁みます。 

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↑ 3月20日 開花は昨年よりやや早いが、それほど早いとは言えません。

            ミツバアケビ

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↑ 3月17日 ミツバアケビの雌花が咲き出しました。

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↑ 大きな花が雌花で、右下の数個塊まりとなっている小さな花が雄花です。

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↑ ミツバアケビは「雌雄同株」、「雌雄異花」です。 

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↑ 小葉が3枚展開しました。ミツバです。我が家のミツバアケビはこの1株だけです。

1株では、受粉効率が悪く、最近では2014年に結実 して以来、実がつきません。

もう1株、ミツバアケビかゴヨウアケビを移植しようかなと思っているのですが、なんだ、かんだで、なかなか実行できません。今年は、この1株で、手軽にできる「人工受粉」をしてみようかなと思っているのですが、果たして効果があるのか???です。

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2018/03/19

ボケ(木瓜)の花 : 蕾から開花まで。

日本に自生しているボケ(木瓜)は、シドミあるいはクサボケとも呼ばれているが、本種は鑑賞用に栽培されたボケです。

ボケの花は、一気に咲いて、一斉に散ってしまうというのではなく、つぼみが膨らんでから、丁度ほど良いテンポで花を、次々と咲かせてくれるので、花見頃を失することなく、毎日花の様子を心行くまで、ゆっくりと鑑賞できるので嬉しい。

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↑ 3月13日  春雨のお湿りを受けて、ボケのつぼみが膨らみ始めました。

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↑  3月15日 ボケの花が開き始めました。

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↑ 3月17日 花は急がず、慌てず、ゆっくりと、開いてゆきます。

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↑ 3月19日 花は大分咲き進みましたが、もう少し開花を楽しむことができるでしょう。

 

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2018/03/09

梅の花が見ごろになりました!

昨8日は16mmの降雨があり、菜園の作業はお休みとしました。今朝も昨日の雨がまだ続いて天気はすぐれません。

冬鳥たちの消息が気になりますが、鳥見には行けず、今日もお家でじっと我慢の一日でした。

しかし、春の雨は花にとっては恵みの雨。この雨で、裏庭や近所の梅の開花がぐんと進み、花盛りの見頃になりました。

先日、花が咲いたと思った「白加賀」は、いま満開で、晩生の「緑顎梅」が引き続いて綺麗に開花中。 雨中の花見を楽しみました。

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↑ 裏庭の白梅「白加賀」が咲き出しました(2018.03.03)。

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↑ 近所の白梅「白加賀」も満開になりました(2018.03.03)。

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↑ 「緑顎梅」も咲き出しました(2018.03.06)。

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↑ 緑顎梅 : ガクが緑色をしています。 雨中の観梅を楽しみました(2018.03.09)。

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↑ 「白加賀」は結実性が良く、果実は梅干しつくりに使いますが、「緑顎梅」は結実性が悪く、果実は期待できません。もっぱら、花を鑑賞して楽しんでいます。

 

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2017/12/08

アブチロン・チロリアンランプ(浮釣木)

我が家の庭の地植えのアブチロン・チロリアンランプは、熱帯アメリカ(ブラジル)原産のアオイ科の夏の花木ですが、霜の降りる12月に入っても、まだ咲き続けています。

同じアオイ科の熱帯性低木のハイビスカスは、我が家の庭では寒さに耐えきれず、数年で消滅してしまいましたが、このアブチロン・チロリアンランプは、寒さにもめげず10余年、元気に咲き続けています。

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↑ アブチロン・チロリアンランプ:まだまだ、咲き続けています(2017/11/24 撮影)。

アブチロン・チロリアンランプ:アオイ科アブチロン属 つる性木本 原産地:熱帯アメリカ(ブラジル)。 学名:Abutilon megapotamicum  和名:浮釣木 別名:チロリアンランプ

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↑ 花期: 日本では春から秋まで、長期にわたって咲き続ける。

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↑ 赤と黄色のコントラストが、インパクトを与えてくれます。

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↑ 12月に入って、葉が霜にやられましたが、花はまだ元気です。

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2017/11/25

ジンチョウゲの花芽

11月25日 ジンチョウゲ(沈丁花)の花芽が大きく膨らみ始めました。これから寒い冬を迎えようとするときに、庭のこの子「ジンチョウゲ」は、来年の春の開花の準備を、せまりくる冬の寒さに向かって、黙々と進めているのに、いたく感動です。

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↑ ジンチョウゲ(沈丁花): ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属 常緑低木 原産地:中国南部

日本には室町時代に渡来したと言われています。

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↑ ジンチョウゲが、開花後さっぱりと剪定した枝に花芽を形成しました。

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↑ 普通種の花色は花びらの外側が紅紫色で内側が白色です。

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↑ 寒い冬をじっと耐えて、春になると花を咲かせてくれます。

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↑ 白花の沈丁花も元気です。

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↑ シロバナジンチョウゲも花芽を形成しました。

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↑ 白花は花びらの外側も内側も白色です。

ジンチョウゲの花は、花弁は無く、花びらのように見えるのは顎です。

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2017/08/10

白花サルスベリ2017(白花百日紅)

台風5号が去り、天空を覆っていた鬱っとうしい雲が吹き払われて青空が見えてきました。

庭に出ると、白花のサルスベリが青空に映えて美しく咲いており、爽快な気分を与えてくれました。

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↑ 8月9日 シロバナサルスベリが青空に映えて清々しい。

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↑  サルスベリ: ミソハギ科サルスベリ属  落葉中小木 原産地:中国

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↑ サルスベリ(猿滑)は通常「百日紅」の漢字名で書かれる。

サルスベリは通常、紅色~赤色の花のものが多いが、白花のものも見られます。

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↑ 花はちょっと複雑ですが、花弁は6枚で縮れている。

多数のオシベが中央に集まって丸くなっており、それを6本のメシベが取り囲んでいる。

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↑ 通常見られる赤い花のサルスベリ(百日紅)は、白花百日紅よりも大分前に咲き出していますが、まだ咲いています。

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↑ 「百日紅」と言っても、一つの花が’百日’もの長い日数を咲き続けている訳ではありません。、

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↑ 一つの花は数日で散ってしまっても、次から次へと、他の花が咲き出してくるので、全体としては、花が長く咲いているように見えるのです。

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↑ 江戸時代の女流徘人加賀千代女の作として次のような俳句が知られています。

    散れば咲き 散れば咲きして百日紅    加賀千代女

 

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2016/11/03

シャリンバイ: 返り咲きの花と果実

散歩の道端で、紫黒色の果実を沢山つけているのに花も咲かせているシャリンバイに出会いました。

シャリンバイは、通常は5月頃に花を咲かせるバラ科の植物なので、今頃花を咲かせるということは”返り咲き”と呼ばれるものでしょう。 花と果実が同時に見られてちょっと得したような気分になりました。

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↑ シャリンバイ(車輪梅)の花が咲いていました。’返り咲き’と呼ばれている花ですね。

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↑ 花が終わった後、結実した様子は見られません。

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↑ 今年、5月頃に咲いた花は結実して、たくさん実を枝につけています。

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2016/11/01

万両、千両、十両の実が色づき始めました。

11月1日、霜月です。いよいよ今年もお正月まで、あと2か月となりました。今日は、朝方は雨でしたが、お昼頃からは青空が見えて日が差し、晴れてきました。

お正月の縁起物として飾られる 万両、千両、十両 7月頃に花を咲かせ、果実は10月頃から赤く熟し始めます。 その、万両、千両、十両が今年も実を結び、ほのかに赤く色づき始めました。お正月には三拍子そろって、家に飾られるかなと思っています(o^-^o)。

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↑ 万両の実が、ほのかに色づき始めました。

万両は、葉の下に実をつけるが、千両は葉の上に実をつける。これを昔の人は、万両は重いので葉の下につき、千両は軽いので葉の上につくのだと解釈しました。

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↑ マンリョウ:サクラソウ科ヤブコウジ属 常緑小低木 (ヤブコウジ科で分類されることもあります)。

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↑  本種は完熟すると赤くなるが、園芸品種には白や黄色の果実になるものもあります。

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↑ 千両も色づき始めました。千両の実は葉の上につきます。

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↑ しかし、千両は万両ほどたくさんの実はつけません。

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↑ センリョウ : センリョウ科センリョウ属 常緑小低木。 園芸品種には黄色の果実もあります。

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↑ 十両は、万両や千両に比べて果実のつき具合はぐっと少なくなります。

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↑ 十両の正式な和名はヤブコウジ(藪柑子)で、「十両」は別名。

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↑ 果実のつく数は、上の3種の中で一番少ないが、十両が一番赤く熟しています。

十両は万両と同じサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木で、千両とは科を異にします。

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2016/09/18

コムラサキ

庭のコムラサキの実が鮮やかな紫色に色づきはじめ、秋の訪れを知らせてくれました。花はあまり目立ちませんが、紫の実はよく目立ち、庭の一角を飾ってくれます。

晩秋から冬にかけて、この紫の実を目当てに野鳥たちが訪れてくるので、野鳥フアンにとってもうれしい木です。

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↑ コムラサキが色づき始めました。食べられそうですが、食べたことはありません。

コムラサキ:クマツヅラ科ムラサキシキブ属 落葉低木 原産地:日本、朝鮮半島、中国。

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↑ 細い枝に次々と花が咲き、そして実がなります。先についた実から順次紫色に色づいてゆきます。

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↑ コムラサキは、その年に出てきた当年枝に花芽をつけ、沢山の実をつけます。これに対したムラサキシキブは前年枝に花芽をつけ、花数や実はコムラサキより少ない。

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↑ コムラサキはムラサキシキブに似ていますが、ムラサキシキブに比べて樹形が小さく、株元から沢山の細い枝を出して枝垂れる。

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↑ コムラサキの別名:コシキブ、コムラサキシキブ

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